業務理解のために必要なこと

業務理解のために必要なこと

Clock Icon2023.11.09

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

こんにちわ。組織開発がミッションの人事グループ・組織開発室に所属しているてぃーびーです。
少数の人が大半の意思決定をし、残りの人は粛々と手を動かすような環境の場合、業務理解に必要となるのは自分の業務に関わる最小限の範囲で事足りるかもしれません。
一方で、各自の裁量をできるだけ大きくし、より多くの人が担当する範囲での意思決定を自発的にするためには、より広い範囲の業務理解が必要になります。そして、変化の早い現在のビジネス環境においては、組織も変化に適応する必要性が高く、より多くの人が自発的な意思決定をできる事が必要になります。
そこで、今回は業務理解の対象についてまとめます。

方針・文化

Mission・Vision・Valueなど、企業の基本的な方針や文化を理解すること。
単位として全社、部門、チームごとの内容がありえます。

戦略

ビジネスを成功させていく上での戦略を理解すること。
戦略は年単位などある程度の期間において、進むべき方向性を打ち出すのが一般的です。
戦略には
  • 経営戦略 - 全社の経営レベルの戦略
  • 事業別戦略 - 個別の事業単位の戦略
  • 機能別戦略 - 個別の機能単位の戦略
    • 例えば、開発・営業・マーケティングなどの単位
などがあります。

戦術

ビジネスを成功させていく上での戦術を理解すること。
戦術は戦略を実現するための手段や方法です。
例えば、今まで顧客の業種を問わずにターゲットにしていた状態から、特定の業種に絞っていく方向に戦略転換したとします。
この場合、個別の業種にフォーカスする上で講じていく施策が戦術にあたります。

組織構造と役割の理解

  • 組織にどのような事業部、部門、チームがあり、どのような構成で存在するか?
  • それぞれの主体はどのような役割を持っているか?
などを理解すること。

ビジネス理解

自社の事業に関して
  • 製品サービスに関わる外部環境 - 市場、顧客、競合などの特徴
  • ポジショニング - 市場において自社がどこにポジショニングしているか?
  • ビジネスモデル - どのような仕組みで収益を上げていいるか?競争力の源泉はどこにあるか?
  • ビジネスプロセス - 製品、サービスの提供に関わる一連の活動の流れはどのようなものか?各主体はどのように連携しているか?
などを理解すること。

課題

課題を理解すること。
戦略、戦術を元に事業価値を生み出していくにあたって、現時点での課題になっているものはなにか?
課題は
  • 経営課題 - 全社の経営レベルの課題
  • 事業課題 - 個別の事業単位の課題
  • 機能別課題 - 個別の機能単位の課題
    • 例えば、開発・営業・マーケティングなどの単位
などがあります。

目標理解

長期、短期など期間ごとの目標を理解すること。
目標は該当期間において目指す理想をゴールとして捉えたものです。目標は、そのゴールを目指す目的とともにあります。
このゴールと現状との差分を課題として捉え、その課題を解決していくために該当期間の活動を行っていきます。
目標は
  • 全社目標 - 全社レベルの目標
  • 事業部目標 - 個別の事業レベルの目標
  • 機能別目標 - 個別の機能レベルの目標
    • 例えば、開発・営業・マーケティングなどの単位
などがあります。

まとめ

従業員の自発的な行動に必要となる業務理解の対象についてまとめました。
メンバーに自発的な動きを求めているが、ここでまとめたような情報についてまだ伝えることができていない場合は、伝えていけるようにするとよいでしょう。
また、伝える内容はいつでも確認できるようにストック情報としてまとめておき、入社や異動受け入れ時のオンボーディング対象として整備していけると理想的でしょう。

 

Share this article

facebook logohatena logotwitter logo

© Classmethod, Inc. All rights reserved.